「北海道産小豆」人気の秘密に迫る
みなさんこんにちは
あんぱんや大福を購入する時「北海道産小豆使用」という謳い文句をよく目にしませんか?
北海道産と聞くとなぜだか美味しそうな気がしますよね。
「小豆といえば北海道」という認識が知らず知らずのうちに染みついていたのですが、北海道産小豆が有名な理由ってなんなのでしょうか
そこで今回は、北海道と小豆の関係について改めて調べてみました。
小豆の生産量日本一!
令和3年産小豆収穫量4万2,200tのうち北海道産は93%を占めます。
北海道以外では青森県・岩手県などの東北地方や京都・兵庫・岡山などの中国・近畿地方も上位に位置しています。
これらの県では「丹波大納言」や「備中白小豆」などの高級品種が栽培されていますが、収穫量は全体の1~2%程度です。北海道の93%がいかに圧倒的であるかが伺えます。
では、なぜ北海道では小豆作りが盛んなのでしょうか
広大な土地
小豆は一つの畑で続けて作ることができません。そのため、一年ごとに「小麦」「ビート」「豆」「馬鈴薯」と作物の植え付けを変える「輪作」を行います。
輪作のためには広大な土地が必要となります。北海道は広い面積を持ち、輪作に適しているため、小豆を毎年生産することができます。
気候が適している
北海道は昼と夜の温度差が大きく、日中の最高気温も低いため、小豆はゆっくりと成熟していきます。これにより、良質な澱粉がじっくりと蓄積されるため、風味豊かな小豆が実ります。
中でも十勝地方では昼夜の温度差が大きく、日中の最高気温も20℃以下であり、緩慢な成熟となるため、特に品質の良い小豆として評価されています。
北海道の広大な大地と気候がおいしい小豆の秘訣だったのですね。
品質が良い
北海道産、中でも十勝産はとりわけ品質が良いと評判です。
中国産小豆と比較すると、あんにした時の風味が良く、嗜好調査においては、十勝産小豆を美味しいと感じる消費者が多いと言われているそうです。
やはり北海道産小豆人気の一番の理由は「おいしいから」ということですね
生産者さんに感謝
北海道の広大な大地と気候によって作られるおいしさが北海道小豆の人気の秘訣でした。
町の和菓子屋さんやパン屋さんだけでなく、コンビニ・スーパーに売られているあんぱんにも「北海道産小豆」が使われています。
こんなに手軽に品質のよい北海道産小豆を使ったおいしいあんこが食べられるのは幸せです。
小豆は栽培が難しく、生産量が不安定な作物です。
小豆栽培が始まって以来、品種改良をはじめとする様々な取り組みが行われています。
あんこは小豆があってこそですので、毎年美味しい小豆を生産して下さる生産者のみなさまに感謝したいと思います。
農林水産省HPより
十勝毎日新聞 https://kachimai.jp/article/index.php?no=20211021101241
公益財団法人 日本豆類協会 https://www.mame.or.jp/seisan/azu_hokkaido.html